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ソドムとゴモラの住民は非常に罪深いので、この町を滅ぼしてしまおうと思う、と神はアブラハムにいわれた。
アブラハムは神に願い出た。「もしそこに正しい人が10人だけでもいたとしたら、滅ぼさないでくださいますか。」
「もし、10人のよい人がいれば、滅ぼさない」と主はお答えになった。
ふたりの天使がソドムへ向かった。夕方ソドムに着いたふたりは、町の入口でアブラハムの甥、ロトに出会った。ロトは天使を家に招き、手づくりのごちそうでもてなした。


食事が終わるか終わらぬうちに、おおぜいの者が集まってくる物音が聞こえた。それはソドムの男たちであった。彼らはおもしろがって、ふたりの客人を渡せといった。ロトは非常に怒って、外へ出て群衆に告げた。「わたしのふたりの娘を好きにしてよい。だが、この家に身を寄せているふたりには、手を出すな」


興奮した群衆は、ロトのいうことなど聞かずに、ますます声高に叫んで、家に無理やり押し入ろうとした。そのとき、ロトは天使の手が肩にかかるのを感じた。天使はロトを家に引き入れ、戸を閉めた。それから天使たちは、群衆の目を見えなくさせたので、人々にはロトたちがどこにいるのかわからなくなった。


ふたりの天使はロトにいった。「このほかにあなたの身内が町にいるのか。その人たちに、すぐにこの町から出てゆくようにいいに行くがよい。さもないと、この町が滅びるときに、いっしょに死んでしまうぞ」ロトは、急いで娘たちの夫のところへ行き、これから起ろうとしていることを告げたが、彼らは耳を貸さず、町を離れることをこばんだ。そこで天使は、ロトに自分たちだけ立ち去るようにいった。「さあ、早く妻とふたりの娘を連れてゆくがよい。わたしたちはこの町と、すべての悪とを滅ぼすのだ」


もう夜が明けはじめていた。天使はロトをせき立てた。ロトがためらっているのを見て、天使は彼の手を取り、荒れ果てた町を抜け、町の城壁の外へと連れていった。
「できるだけ速く、山までまっすぐ駆けてゆけ。どんなことがあっても、決して振り返ってはならない」


「そんなに遠くまで行けません」ロトはいった。「山までは遠すぎます。その代わりにツォアルの町へ行かせてください。そしてツォアルは滅ぼさないで、そこに暮らさせてください」天使はこれに同意した。


日が昇るまでに、ロトはツォアルにたどり着いた。そこで主なる神は、ソドムとゴモラに炎と燃える石を雨のように降らせ、町も住民も、あたりの平野も、そこに生えるもの、生きるものすべてを、完全に滅ぼされた。その熱気とすさまじい音に後ろを振り返ったロトの妻は、とたんに塩の柱になってしまった。


次の朝、アブラハムは早く起きて、前に主と話をしたところに行き、ソドムとゴモラのほうを見た。広い平野のなかにあったその大きなふたつの町は跡形もなく、大きなかまどから立ちのぼるような、まっ黒な煙が立ち込めているだけであった。









                   * おとなと子どものための聖書物語/フレーベル館 *






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随分長い間聖書物語載せませんでした。

懺悔しています。 

アブラハムはロトのために神様に願い出たこと



ロトの妻はしてはいけないこと(振り返った)をしたから、塩の柱になったこと

この二つの教訓から

何かが

習得できますように

祈ります。






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