阿里山とは玉山(台湾最高峰)連峰と平行して西側を走る祝山、飯包山等
18座2000m級の山の総称です。


阿里山(アリサン)とは、ツオウ族タッパン社の酋長で、知恵と勇気に
長けた英雄と崇められた阿巴里(アバリ)に由来します。


樹齢3000年を超える檜の原始林に、雲海、桜…真夏でも気温が涼しい
理想的な避暑地であります。さらに阿里山に、世界でも珍しい山岳鉄道
の阿里山鉄道があります。



嘉義~阿里山間71.9kmの阿里山鉄道は、日本占領時代、阿里山の檜を
運ぶため東京帝国大学の琴山河合博士が設計したものです。僅か6年と
いう短い期間で明治45年(1911年)に完成した登山鉄道であります。
今はディーゼル機関車が急勾配を登ります。海抜30mの嘉義を出てから、
海抜500mまでの熱帯林、海抜1500までの暖帯林、それ以上の温帯林と
三つの植物分布圏に跨る鉄道は世界でも例がなく、車窓からの景色は千
変万化です。



阿里山はまた昔から桜の名所で、3月頃から4月頃まで花見客で賑わいます。
2月から4月までに阿里山にだけ咲く一葉蘭も見ものであります。



阿里山のシンボルでも言える神木は、高さ50m、周囲約23m、直径4.66m
の巨大な檜です。樹齢3000年以上の紅檜で、1953年に落雷で一部を焼いた
が、枯死を免れ、1956年に二度目の落雷で枯死しました。1997年に三分の
一ぐらい傾け、1998年6月29日に簡単な儀式で、沢山の人が見守っている
中にチェーンソーで伐られ倒れました。歴史に入りました。









arrow
arrow
    全站熱搜

    agnusdei1225 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()